Radar-Light
介護見守りシステム「Radar-Light」の一般家庭向けの紹介ページです
Radar-Lightの使用例
レーダーライトは天井や壁に設置して、通常の照明器具のように使用することができます。そのため、室内の景観を損ねないだけでなく、通常の部屋のようにくつろぎながらバイタルデータの検知ができます。
レーダーライトは、この画像の黄色で示した傘状の範囲を測定し、部屋にいる人を見守ることができます。
Radar-Lightの設置イメージ
・ネット環境がない部屋に一つだけ設置
・Sim方式を使用。スマホアプリでsimにアクセスして利用
・常夜灯型レーダーライトを使用
1.物語の背景
昨年、義父が他界しました。私と夫が結婚してからも、夫の父母は公営住宅に夫婦で暮らし、つつましい生活をしていました。しかし、義父が亡くなったとなると一人暮らしになる義母への心配が募るばかりです。ただでさえ体調が芳しくなく、血圧が高いうえに糖尿病も軽いながら患っていて、過去何度か倒れたことがありました。一人で置いておくわけにはいかないのですが、「子供たちには迷惑かけたくない」と、同居する提案を拒んでいます。であるならば、一人で倒れたりしたら心配だから見守りツールで生活状況を把握させてと、半ば強引に設置したのが「レーダーライト」でした。レーダーライトは、就寝時と寝起きのタイミングで呼吸しているかどうか、倒れてないかどうかを測定することができるだけでなく、対象者の呼吸リズムを解析して、異常がないかどうかも測定できる見守りツールと聞いたからです。
2.導入・設置
義母が住む部屋にはSimタイプの「常夜灯レーダーライト」を導入しました。義母の家にはインターネット環境がないのですが、このような設備が使えることに驚きました。また、常夜灯にもなるので寝室の枕元に設置しても違和感も無く、頻尿の気もある義母にはちょうど良いと思いました。
通信は「AirSim」という通信体系を利用したもので、もちろん通信料がかかります。ですが、なんと一日10円で、一か月約300円!義母はインターネットはもとより電化製品など使いこなせない、いわゆる「家電音痴」です。そのため、使わないインターネットをわざわざ導入するよりはるかに安価なのでこのタイプにしました。
年齢を重ねると布団での寝起きが億劫らしく、義父が亡くなってから、ベッドにしたいと半年前にベッドを購入していました。購入した「レーダーライト」にソラコムから購入したsimカードを入れ、夫が通信設定してくれました。それを義母の住宅に行くときに持っていき、寝室に設置しました。設置はベッドに台があればそこにおくだけですが、義母のベッドにはそれがなく、ヘッドボードはあるけれども、そこにひっかけるには高さが足りないようなので、ヘッドボードのとの間に設置しました。フックに「レーダーライト」をひっかけ角度を調節するだけなのですごく簡単に設置できました。あとはACアダプターをコンセントにつなぐだけ。
本体のスイッチをONにするとほのかに光り、心安らぐ光が灯りました。LEDは強い光が出るイメージでしたが、常夜灯らしい落ち着いた光でした。これくらいの光量であれば就寝時にもまぶしくないし、それでいて、いざというときには周囲が照らされている安心感がある。なにより照度センサーが感知しているので明るい昼間とか、天井の照明をつけている時にはOFFになるので経済的で、家電が苦手な人でも使えるのが良いと思いました。
3.設定・運営
私は「レーダーライト」を設置し終え、動作設定は夫に任せました。夫はスマホをちょこちょこといじっただけで「もうできたよ」と簡単に設定してしまいました。それなら私にもできるでしょと、教えてもらいました。スマホアプリのダウンロードがちょっと煩わしかったけど、レーダーライトのsimにアクセスさえできれば、あとはただ表示を見るだけで分かりやすいです。
「レーダーライト」にアクセスすると、「レーダーライト」本体にその状態が反映されて、見守っている状態が義母にも伝わるので、義母は「なんだか一人じゃない気がして安心かもね」と喜んでいました。試しに夫がベッドに横になり息を止めてみると、ちゃんとアラートメッセージがスマホに届くし、「レーダーライト」本体にもその状態が反映されている様子。自分の状態も客観的にわかるし、ちゃんとアラートメッセージを発信しているかどうかがわかるので、何かあったときには心強いと思います。
義母が「でもお出かけの時にはやっぱり消したいわ」というので、消してもらっても問題ないと伝えました。手動でスイッチをOFFにしても照明が消えるだけでコンセントさえつながっていればレーダーは働いているので、就寝時に消灯していてもスマホには連絡が届くそうです。
一通り設置、確認が終わり、わたしたちは自宅に戻りました。そこでスマホアプリを立ち上げ、義母の状況が確認できました。義母もちょうど寝るところだったようです。その最中、義母から電話がかかってきて、「今日はありがと。今見守ってくれていたでしょ」と嬉しそう。でも「ちょっとまぶしいわ」とのこと。実際に寝る際には眩しいようでした。そこでわたしの横で夫がスマホアプリで光量を設定してあげるとすぐさま、反映されたようで「あら-暗くなったわよ。」と驚いた義母。安眠できそうだと電話を切りました。夫はもちろん、娘たちにもアプリをダウンロードさせてみんなで協力して「見守り」しています。